JR東日本 E233系0番台 中央線
JR東日本
中央快速・青梅・五日市・八高線、京浜東北・根岸線、東海道線、常磐緩行線、京葉・外房・内房線など
JR東日本の通勤・近郊形電車の今後の標準車両として、E231系の技術を踏襲しつつ、主要機器を二重系化するなどして信頼性を高めた最新型の通勤形電車である。
ユニバーサルデザインの深度化を図り、つかまり易さなどに配慮した握り棒の形状、優先席エリアの明確化などを実施している。また、お客さまのニーズを反映し、空気清浄機の設置、座席の座り心地の改善、結露しにくいドアガラスの採用など快適性の向上も図っている。
中央快速線や京浜東北線などの車内はオールロングシートで、山手線のE231系から採用している液晶ディスプレイを各ドア上に設けてさらにその画質を向上させているほか、京浜東北線では画面サイズを今までの15インチから17インチに拡大している。東海道線用の車内は一部セミクロスシートで、各ドア上には運行情報なども表示できる停車駅案内装置を設けている。また、E231系近郊形と同様に車椅子対応トイレを設置しているほか、10両の基本編成には2階建てグリーン車を2両連結している。
車外の行先表示器にはフルカラーLEDを採用し、さまざまな列車種別をわかりやすく表示しているほか、車外スピーカーを備えて車掌からホーム上のお客さまに対して放送による案内ができるようにしている。
製造メーカーは、東急車輛製造(現・総合車両製作所)、川崎重工業と、JR東日本の自社生産工場である新津車両製作所である。
本系列は、それぞれの線区に合わせた番台が投入されている。
コンセプト
本系列は、JR東日本のユーザー(利用客)アンケートを反映し、さらに車両の信頼性を向上させて輸送障害を防ぐため、従来の同社の通勤形・近郊形車両と比べると全体的に「ゆとり」を持たせた設計として、利用者が快適に乗車できるように配慮されている。開発にあたっては、車両の信頼性向上と乗客へのさらなるサービス向上を目指し、以下の項目を基本コンセプトとした。
車体構造
車体構造は基本的にE231系やE531系などと同様の軽量ステンレス製車体であるが、本系列では2005年に発生したJR福知山線脱線事故を踏まえ、新たに側面衝突事故時における安全対策を強化している。
側面衝突事故対策としては、台枠の側面梁部材を2種類の部材から厚みのある部材へ統一、側構体では戸袋部分の強度向上のために出入口柱部材を厚みのあるものにし、合わせて補強板を追加している。屋根構体では屋根垂木(たるき)材(側面方向に屋根を支えるアーチ材)の板厚増加と垂木部材の本数を追加(E231系の先頭車43本から48本へ、中間車45本から51本へ)している。
また、従来は台枠、側構体2面、妻構体2面、屋根構体の六面体を組み上げた際、各構体面に配置される骨組み部材位置はバラバラであり、骨組み部材が一致した構造ではなかった。しかし、本系列では組み立て後に各構体面間の骨組み部材位置を一致させることで、車体の骨組みがリング状となる「リング構造」を採用した。構造上、空調装置取り付け部を除き、リング構造は各車13か所設けられた。合わせて各構体の接合部分では構体間の結合部品の大形化や溶接強度の向上などを実施している。
結果として、E231系と比較した静止強度は側面強度が約10%、台枠および屋根強度が約30%向上している。
前頭部は踏切事故などにおける安全対策から、E217系以降の近郊形で採用した衝撃吸収構造を通勤形にも取り入れた。前部には衝撃吸収用のアルミハニカム材を配置し、構体部には「つぶれること」で衝撃を吸収する「クラッシャブルゾーン」と「強固な構造」で前部を保護する「サバイバルゾーン」を設けている。これにより、大型トラックなどと衝突した場合にも、乗務員と乗客への安全性が向上した。
車体幅については混雑緩和のため、2,950
mm 拡幅車体を採用している(2000番台を除く)ほか、床面高さを 1,130
mm(E531系と同じ)としてE231系よりもさらにホームとの段差を減少させた。普通車の客用ドア配置はすべて片側4か所である。
前照灯はHID灯とし、尾灯とともに窓上に設置した(2000番台を除く。同車は通常の前面強化構造で、前照灯は窓下配置のシールドビーム式である)。JR東日本では、これまでの車両について側面の客用ドア外側にカラー帯を配していなかったが、本系列では線区に合わせた色の帯(中央線快速の0番台の場合はオレンジ色)を配した。
E231系の2002年(平成14年)以降製造車(東京地下鉄東西線直通用の800番台を除く)では車外スピーカーの設置準備工事が行われていたが、本系列では製造当初より車外スピーカーが設置された。これはE531系で採用されたものと同一であり、東洋メディアリンクス製の発車メロディも鳴る仕組みになっている。これにより、発車メロディなどを導入していない駅でメロディを流すことが可能となった。メロディ終了後には「扉が閉まります。ご注意下さい」の乗降促進放送が流れる(2000番台では「ドアが閉まります。ご注意下さい」になっている)。
行先表示器にはJR東日本の車両で初めてフルカラーLED式を採用した。車体側面の表示器は2段表示も可能で、始発駅では停車駅をスクロールで下段に表示させ、途中駅では次の停車駅を下段に表示させる。また日本国有鉄道(国鉄)から継承した車両や従来のJR東日本の通勤・近郊形車両(211系やE231系など)は、普通列車(各駅停車)の場合、車体側面表示器での種別表示を省略していたが、本系列においてJR東日本で本格的に普通列車(各駅停車)の場合でも「普通」(各駅停車の場合は「各駅停車」)と種別名を表示するようになった。
普通(各駅停車)表示時の背景色はラインカラーに準拠して各番台で異なる。0番台は黄色、1000番台は明るめの青色、2000番台はエメラルドグリーン(やや明るめの緑色)、3000番台は深めの緑色、5000番台は青色である。5000番台は種別表示を上段:京葉線(ワインレッド)、下段:種別とし、201系、205系の幕式側面表示器に引き続き武蔵野線との誤乗防止や内房線・外房線内からの総武線経由の電車との誤乗防止を促している。
![]() JR東日本の車両で初めてフルカラーLED式を採用(2000番台) |
![]() 車体側面の表示器 (0番台) |
![]() 車外スピーカー (0番台) |
![]() ドアスイッチ (0番台) |
乗務員室
衝撃吸収構造の採用のため、乗務員室内はスペースが広く確保されている。運転台筐体や運転士用の座席をE231通勤タイプよりも 185 mm
高くした高床構造を採用し、前方視認性の向上を図っている(2000番台は通常の広さで、高床構造ではない)。計器盤は計器類・表示灯を廃し、これらを3枚の液晶モニターに表示するグラスコックピット構造である。主幹制御器は左手操作式のワンハンドルマスコンである。
前面ガラスのワイパーは常用の2本式に加えて補助ワイパーを設置し、故障時には切り換えることで補助ワイパーを使用する。
乗務員室背面仕切部は運転席背後を「非常救出口」とし、中央に遮光幕付きの大窓、右端に仕切扉窓を設置する。
運転席(0番台)
車内内装
客室内装はユニバーサルデザインの採用やバリアフリーの向上、快適性の向上を目指したものとした。基本的な構成はE531系をベースとしたもので、車内はモダンで暖かみのあるカラーデザインとした。
内装の艤装工法についてはE231系やE531系までの艤装方法とは異なり、メーカーを問わずパネル式に統一された。ただし、川崎重工業製のE231系やE531系までの車両で見られたパネルを止める天井部のビスは、本系列では見えない工法になっている。
内装のカラーリングは白色をベースカラーにし、床敷物は茶色系の砂目柄入りとした。座席モケットの色柄は路線によって異なるものである。座席構造は209系以来の片持ち式バケット構造であるが、1人あたりの座席幅がE531系と同一の
460 mm(201系は約 430 mm、209系は約 450
mm)に拡幅され、座席自体も座布団の厚みをアップさせたほか、クッション材にSバネの入った柔らかいものに改良された。
客用ドアの客室側は車両間の貫通扉を含めて、従来のJR東日本の通勤・近郊形電車の標準であったステンレス無地から、白色化粧板仕上げとされた。客用ドアの窓ガラスは結露対策として四隅が角ばった複層構造を採用した。このドアの戸先部と出入口部の床面には黄色の警戒色を配し、目立たせている。このほか、ドアの開閉に合わせてドアチャイムの鳴動とドア開閉表示灯の点滅機能を装備する。
ドアエンジン(戸閉装置)は番台区分によって異なり、スクリュー軸駆動式とリニアモーター駆動式の2種類がある。各番台区分とも片側4扉のうち3扉を締め切ることができる「3/4閉機能」スイッチを設置するほか、0番台と3000番台については車内外のドアスイッチを乗客が操作することで開閉を行う「半自動機能」を有する。
車両間の貫通扉はE231系では2両
-
3両に1か所程度の設置であった(一部車両を除く)が、本系列では各車両の両端部の設置に増設され、扉は傾斜式戸閉機構を採用した。
袖仕切り部や座席間の握り棒は使いやすさを向上させるため、通路側にカーブした形状をしており、立っている乗客や座っていた乗客が立ちやすいように配慮した形状とした。座席上部にある荷棚はアルミ製の板状のものに、つり革は黒色の二等辺三角形状のもので、これらはE531系で初採用されていたものである。
側窓ガラスはいずれもUV・IRをカットする熱線吸収ガラスを使用し、カーテンの設置は省略している。窓ガラスは車端部は固定窓だが、各ドア間の大窓は非常時の換気を考慮して、下降窓と固定窓の組み合わせとなっている。
本系列の優先席部は一般席との区分を明確にするため、壁面をクリーム色に、床材を赤色格子模様とした。従来の車両と同じく座席表地を赤系の斜めストライプとし、つり革はオレンジ色品、握り棒については黄色のラバー仕上げとした。さらに優先席を含む両車端部の3人掛け座席部においては荷棚とつり革高さを
50 mm 低くしたものとした。また、各番台区分とも編成中の一部車両においては、すべての荷棚とつり革を優先席と同じ 50 mm
低くした仕様を採用した。
冷房装置は集中式のAU726形(3000番台のグリーン車を除く)で、出力は 58.14 kW (50,000
kcal/h)
を各車両に搭載する。車内の臭気対策としてJR東日本の一般形電車で空気清浄機を初めて搭載しており、集塵機能と脱臭機能がある。なお、空気清浄機はJR・私鉄の多数の形式にも追加で搭載された。
山手線用のE231系500番台と同様に、自動放送装置や、車内の各客用ドア上部に液晶ディスプレイ(LCD・トレインチャンネル・VIS)2基(2000番台は1基、3000番台は2段式のLED文字スクロール表示式)を用いた車内案内表示装置を設置している。
自動放送は、全編成で音声を三浦七緒子(日本語)とクリステル・チアリ(英語)が担当しており、急停車時に「急停車します。ご注意ください」と注意を喚起する放送もある。平日のラッシュ時間帯(6時30分〜9時30分と17時〜20時)および終電時間帯(23時以降)には乗り換え案内などが自動で省略される。
![]() 車内全景 (0番台) |
![]() 車内優先席付近 |
![]() 座席 (7人がけ) |
![]() 優先席 (3人がけ) |
![]() 車椅子スペース |
![]() 扉(0番台) |
![]() 車内案内LCD (0番台) |
![]() 車内扉上部LCDによる 案内表示(0番台) |
![]() 開閉時に点滅する ドアランプ(0番台) |
![]() 半自動ドア扱い時は ドア上LCDでも案内 (0番台) |
走行機器など
車両の性能についても改良を加えた。また、故障や事故などに備えて同一機器を2基以上搭載(パンタグラフ・空気圧縮機 (CP)
・MT比を上げることでの主回路機器の個数増など)したり、二重化(モニタ装置の伝送・演算部や保安装置・補助電源装置 (SIV)
など)を施し、万一片方が故障しても自力走行ができるように、他の鉄道事業者でも一般的となりつつある二重化設計思想がJR東日本の車両として初めて採用された(冗長化)。
本系列においてもE231系で採用した情報制御装置「TIMS」を採用しているが、システムは伝送速度の向上(2.5
Mbps → 10
Mbps)や二重系化を図ったものへと改良している。
主制御器は64ビットマイコンとIGBT素子を使用した2レベルVVVFインバータ制御方式である。装置の形式はSC85で三菱電機製であり、質量は828kgとなっている
(3000番台を除く) 。電動機制御は1C4M2群構成である。主電動機は出力140kWのMT75形を採用した。歯車比はE531系と同一の 1:6.06
である。
起動加速度は 2.3 km/h/s 、2.5 km/h/s 、3.0 km/h/s
が選択可能で、それぞれの運用路線に応じて設定される。ただし、2000番台は地下鉄線内の協定から 3.3 km/h/s
とやや高めに設定されている。
補助電源装置はIGBT素子を使用した静止形インバータ (SIV)
とし、形式はSC86となっており(東芝製)、質量は1545kg、出力電圧は三相交流 440 V 、電源容量は 260 kVA と大容量を誇る
(2000番台を除く)
。このSIVは制御回路等を2台有する「待機2重系」のシステムを採用しており、片方の系統に故障が発生した場合、もう片方の系統が機能することで冗長化が図られるものである。
空気圧縮機
(CP)
はE531系で新規開発されたスクリュー式のMH3124-C1600SN3形式を採用している。集電装置はシングルアーム式のPS33D形パンタグラフであるが、常時使用しているパンタグラフの他に、編成で1台は予備のパンタグラフ
(通常走行時は折りたたんだ状態)
を搭載している。万が一、常用のパンタグラフがすべて使用不能の場合にも1ユニットが使用できるようにされている。
ブレーキ制御は回生ブレーキ併用の電気指令式空気ブレーキで、常用ブレーキについてはTIMSを介した編成単位でのブレーキ制御を行うものである。このほか、直通予備ブレーキ、降雪時に使用する耐雪ブレーキ、0番台と3000番台のみ勾配区間用の抑速ブレーキを有する。
台車は、制御車(クハ:Tc,
Tc')と付随車(サハ:T)がTR255形およびTR255A形、電動車(モハ:M、M')がDT71形を装着する。方式は209系以来の軸梁式ボルスタレス構造である。最高速度が
120 km/h
であることから通勤タイプではヨーダンパは省略したが、軸バネオイルダンパを装備して縦方向の揺れであるピッチングを緩衝している。ただし、3000番台では全車両にヨーダンパを装着している。
![]() DT71形動力台車 |
![]() TR255形付随台車 |
![]() 先頭車床下にある TIMS機器箱 (ATS制御装置内蔵) |
![]() 0番台の SC85形VVVF主制御器 |
![]() 0番台の SC86形SIV電源装置 |
消費電力量
京浜東北線を走行するE233系とその他形式の消費電力量(力行電力量−回生電力量、サービス機器の電力消費は除外)を示す。文献では、E233系は209系に対し、M車比率向上および回生時の粘着性能改善などにより回生電力量が約74%増加したが、編成質量の増大で力行電力量も約31%増加し、トータルで209系より約10%消費電力量が増加したことを指摘している。
番台区分
0番台
2006年にデビューした中央快速線
本系列で初めて製造された0番台は、中央線快速系統(青梅線・五日市線・八高線含む)で使用していた201系の置き換えを目的として開発・製造された車両で、2006年(平成18年)12月26日に営業を開始した。また、青梅線の青梅以西・五日市線・八高線・富士急行線でも2007年3月18日より運転を開始した。
中央線快速・青梅線・五日市線向けの車両で、豊田車両センターに配置されている。
中央線快速の運用を基本とする10両固定編成42本(T編成・420両)と6+4両分割編成16本(H編成・160両)、青梅・五日市線の運用を基本とする6両編成12本(青編成・72両)と4両編成9本(青編成・36両)がある(総計688両)。なお、H編成の最後となるH58編成は、当初青658編成・青458編成として製造されたが、2008年(平成20年)4月1日にH編成に編入された。
中央線快速の場合、列車種別が6種類と他の路線に比べて多く、車内案内表示器右側の液晶画面に表示される停車駅案内は立川以西における最遠直通先である大月駅、奥多摩駅(青梅線)、武蔵五日市駅(五日市線)、高麗川駅(八高線)、そして河口湖駅(富士急行線)まで中央線快速の路線色であるオレンジ色のラインで描かれており、201系にある停車駅案内より枝分かれが多く、2画面(河辺以西発着または富士急行線に乗り入れる際には3画面)に分けて表示している。
また、「快速」の種別で運行される列車については、201系の行先表示器は終着駅名のみを表示しているが、本系列の行先表示器には「快速」の種別名も表示(オレンジ色の背景に白文字)されるようになった。表示されるのは上り線の全区間と下り線の快速運転区間(平日:東京駅
- 中野駅間、土曜・休日:東京駅 -
吉祥寺駅間)のみで、これ以外の区間では終着駅名と次の停車駅(側面のみ)が表示されている。また、中央特快・青梅特快以下の列車はこれらが各駅停車になる立川ですべて上記と同じようになるが、設定により
"中央特快"
などの表示を出したまま運転するケースも見られる。早朝・深夜に運転される各駅停車についても、緩行線を走行する三鷹駅までは種別を表示し、三鷹到着時に種別表示を消している。各駅停車の種別表示は緩行線を経由する列車のみが対象となっているため、立川発大月行や高尾発武蔵小金井行(最終電車)といった三鷹以西のみを走る列車については全区間にわたり種別無表示となる。
客用ドアは、青梅線の青梅駅
-
奥多摩駅間・五日市線・八高線・中央本線の高尾駅以西の冬季の室内保温を目的として半自動扱いが採用されたほか、各車両のドア1か所を除いて閉め切ることが可能な「3/4閉機能」スイッチも設置されている。なお、半自動ドア扱いで運転される場合は、ドアスイッチの縁のランプが点灯している時にドアを開閉することができるほか、液晶画面にその旨も表示される。半自動ドア扱いは八高線は乗り入れ当初から、中央本線相模湖駅
- 大月駅間と富士急行線は2008年1月4日より、青梅線青梅駅 -
奥多摩駅間(青梅駅は立川方面行きを除く形で行われていたが、2011年7月21日より青梅線全線へ半ドア扱い拡大。中央線直通電車のみ立川駅では、半ドア扱いは行わない。)と五日市線では2008年3月15日より実施されている。
この0番台では車内の座席モケットは赤茶色系の濃淡柄である。座席背ずりの柄は「情報の歴史」を表現したもので、テレックス
- バーコード -
QRコードのパターンを採用した。10両編成時に1・10号車となるクハE232形・E233形の0番台に車椅子スペースを設置し、分割時の6・7号車となるクハE232形・E233形の500番台には設置していない。本番台区分では女性専用車両となる1号車(クハE233形0番台)のすべての荷棚とつり革の高さを優先席と同じタイプの50mm低くした仕様とした。
201系の先頭車前面中央にあった列車種別表示器は本系列では装備していないが、中央線快速で運用される本番台ではそれを踏襲して、前面の行先表示器には「列車種別+終着駅名」の表示のほかに、枠いっぱいに列車種別が表示されるようになっている。なお、前述の種別表示が消える区間、後述する本系列の他の番台については、列車種別のみの表示はされない。
201系同様、0番台では行先表示器に路線名(中央線、青梅線、五日市線、八高線、富士急行線)を表示していない。
青梅線・五日市線・八高線・富士急行線での分割・併合の関係で、201系と同一の10両固定編成(T編成・T1
- )と分割可能な6+4両編成(H編成・H43 -
)の2種類の10両編成で製造されている。6+4両編成の場合、中央線快速運用の201系では東京方に4両編成を連結していたが、本系列では高尾方に4両編成を連結する。高頻度運転を行う中央線快速の性格から、MT比はE231系の基本構成となっている
4M6T から 6M4T として加減速性能を向上させ、従来の201系より数分程所要時間を短縮させる予定である。
編成表
・★の車両は分割・併合用に電気連結器と自動解結装置を搭載。
・CPはクハE233形・クハE232形の全車と、サハE233形500番台に搭載(4両編成でも2台が搭載となるような配置とされている)。
・SIVはモハE232形0番台、400番台、600番台に搭載。
・モハE233形0番台と600番台は予備のパンタグラフを搭載。
・八高線、富士急行線への入線はホーム有効長の関係で4両編成限定。
その他
現行の東京 -
八王子間の営業最高速度は信号設備などの関係により 95km/h であるが、201系から本系列への置き換え完了後は 100km/h
に向上させる計画である。
本番台で最初に東急車輛製造で落成したH43編成は、2006年9月21日に逗子駅から豊田電車区(当時)まで試9732M -
試9433M -
試9651Mのダイヤで公式試運転を兼ねて自力回送された。車両番号は東京方から順にクハE233-43+モハE233-43+モハE232-43+モハE233-243+モハE232-243+クハE232-501
+
クハE233-501+モハE233-601+モハE232-601+クハE232-43となっている。この編成は同年11月11日の豊田電車区40周年記念イベントに展示車両として初めて一般公開された後、翌12月2日に試乗会を開催して八王子駅
-
相模湖駅間を運転した(本系列にちなんで233人が乗車)。出場後中央線快速内での試運転を開始し、同月26日の豊田5:10発上り各駅停車東京行(列車番号528H)から営業運転を開始した。
2007年9月からは青梅・五日市線向けの車両も落成し、同年11月5日から営業運転を開始した。なお、両線向けの車両の編成番号は6両編成が「青600」番台、4両編成は「青400」番台が付与されている。当初、6両編成がおもに立川駅
- 武蔵五日市駅間で運用されていたが、2008年2月19日に青梅駅などにて201系からE233系への集中的な車両交換が行われ、この時点で立川駅 -
青梅間駅、青梅駅 -
奥多摩駅間とも、ほとんどが本系列に置き換えられた。なお、10両編成組成時の600番台と400番台の下2桁は違う場合もある(運用の都合で組み替わる)。
2007年11月14日に鉄道友の会ローレル賞受賞記念ステッカーがH52編成の先頭車前面に貼り付けされ、立川駅でその出発式が実施された。
青661編成は2008年9月8日に東青梅駅
-
青梅駅間で起きた踏切障害に伴う脱線事故のため、クハE232-519を除いた5両が新津車両製作所で代替新造された。内装品などの一部は元の車体のものが再利用されているが、一部1000番台に準じたマイナーチェンジが行われている。また、書類上は修理の名目となる代替新造のため廃車扱いにはならず、製造も元の車体と同じ川崎重工業の扱いとなっている。
1000番台
京浜東北・根岸線
京浜東北線・根岸線で使用していた209系の置き換え用として、2007年12月22日から営業運転を開始した。
京浜東北線・根岸線向けの車両で、番台区分は1000番台となり、浦和電車区に配置されている。2007年度(2007年9月)から2009年度(2010年1月)にかけて870億円を投入し、10両編成83本(830両)が製造された。MT比
6M4T
の10両固定編成のみが製造され、2007年(平成19年)12月22日から営業運転を開始した。本番台区分の投入により、車齢が若いものの機器の故障が多かった京浜東北線の209系は0番台の半数程度が廃車、それ以外の0番台と500番台は他路線へ転用された。
0番台の機能に加え、新製時より209系と同様の超音波ホーム検知装置を先頭車前端両側に装備し、保安装置をD-ATCに変更したほか、6号車のサハE233形1000番台の床下には非常用のハシゴを新設するなど、安全性の向上が図られている。ドアエンジンは0番台と同じスクリュー軸駆動式であるが、京浜東北線と根岸線ではドアの半自動扱いを行っていないことから、ドアスイッチを含めた半自動機能は搭載されていない。ただし、「3/4閉機能」スイッチが搭載されており、輸送障害などで長時間の停車となる際に使用する。
外観では、前面帯が前面窓下に配され、列車番号表示器が前面窓の右下隅(向かって左)に設置されている点が0番台とは異なる。本番台区分においては、空気圧縮機はモハE232形各車に搭載され、静止形インバータ
(SIV)
はモハE232形1000番台と1400番台に搭載されるほか、モハE233形1000番台には予備のパンタグラフを搭載している。
客室内では、各ドアの上部に設置されている液晶ディスプレイが、0番台やE231系500番台などの縦横比率
4:3 の15インチから、16:9
の17インチワイド画面へ変更された。座席モケットは路線カラーである青色をベースとした明るい色調とし、背もたれの柄はバーコード風の長短の線を組み合わせることで「スピード感」と「モダンな都会」のイメージを表現した。座面も0番台に比べて改良されている。また、編成両端先頭車は、すべての荷棚とつり革の高さを優先席と同じタイプの
50 mm
低くした仕様とした。
209系0番台では6号車に連結されていた6扉車は当初連結する予定だったが、京浜東北線のピーク時の混雑率が年々緩和されていること(東北縦貫線開業後はさらに混雑率低下が見込まれる)、拡幅車体による定員増加、常時着席のニーズなどの面から本系列では連結しないこととなった。
側面・前面の種別・行先表示器では209系500番台と同様に路線名と行先を交互に表示するが、横浜
-
大船間の根岸線内では、路線名は「京浜東北・根岸線」と表示される(横浜以北では「京浜東北線」のみの表示)。種別の背景色は各駅停車がスカイブルー、快速はピンクである。また、0番台では西行の中野以西(土休日は吉祥寺以西)で快速の種別の表示を行わないが、当番台では北行の田端以北、南行の浜松町以南でも各駅停車の表示を行う。
側面の表示器は、快速のみ始発駅において次の停車駅の代わりに、その列車の全停車駅を表示するが、「この電車の停車駅は、さいたま新都心、与野…(省略)…港南台、本郷台駅に停まります」(大宮始発大船行きの場合)のように、主語と述語の組み合わせが不自然で日本語の文法的に誤っている。
編成表
・全車両が4扉車で組成される。
その他
東急車輛製造横浜製作所で落成した編成は逗子駅から、試運転という名目で大宮駅経由で宇都宮駅に行き、東大宮操車場に入線。後日、大崎駅隣の東京総合車両センターを経由して、山手線経由で、南浦和駅に隣接する浦和電車区にむかうのが慣例になっている。
逗子駅から大宮駅までは新鶴見信号場を経て、武蔵野線を経由することが多いが、一部、山手貨物線経由で運転したものもある。
新津からの配給列車の場合は、高崎線を南下し、一度大宮駅を通過、田端信号場駅から常磐貨物線、武蔵野線を経由して2度目の大宮駅を通過して東大宮操車場に入線する。後日、上記の経路で南浦和まで自走で回送される。このときは宇都宮までの試運転は実施されないのが普通である。
川崎重工業兵庫工場で製造された編成は神戸貨物ターミナルから、東海道本線、東海道貨物線を通り、それ以降は東急車輛製造で製造された編成と同じルートを通る(新鶴見信号場→武蔵野線→東大宮操車場)。
2007年8月30日に最初の編成が落成、試運転が続けられ、営業運転開始は同年12月22日の南浦和8時17分発各駅停車大船行き(ウラ102編成による823A列車)であった。
2010年1月28日に新津車両製作所からウラ183編成が配給輸送されたことで、予定の83本が揃った。
![]() ホーム検知装置 |
車内全景 |
![]() 座席(7人がけ) |
![]() シートモケットは 0番台と異なる |
![]() 0番台と異なり、 扉にはドア開閉ボタンが設置されていない |
![]() LCD式車内案内表示器 0番台より横幅が大きい |
![]() フルカラーLED式 種別・行先表示器 列車種別の背景色が異なり、次の駅名が表示される。 |
![]() 1000番台のSC85A形VVVFインバータ装置 |
![]() 1000番台のSC86A形静止形インバータ装置 |
2000番台
東京メトロ千代田線乗り入れに対応したストレート車体の常磐緩行線
常磐緩行線・東京地下鉄(東京メトロ)千代田線で使用していた203系と207系900番台の置き換え用として、2009年9月9日から営業運転を開始した。
常磐緩行線と乗り入れ先の東京地下鉄(東京メトロ)千代田線向けの車両で、番台区分は2000番台となり、松戸車両センターに配置されている。本番台区分は10両編成18本(180両)全車両が東急車輛製造製となっている。
2009年(平成21年)5月に1本が導入され、同年9月9日から営業運転を開始して207系900番台を置き換えた。その後、2010年(平成22年)8月から2011年(平成23年)9月の期間に残りの17本が製造され、203系の置き換えを完了させた。なお、1999年(平成11年)秋に導入された209系1000番台は置き換え対象に入っていない。
本番台区分では車両限界の狭い千代田線との直通運転用のため、雨樋間2,790mm、基準面間2,770mmの東急5000系などに準じた台形断面車体を採用している(209・E231系狭幅車と断面形状が異なる)。さらに客用ドアの間隔は他番台の4,940mmではなく、私鉄車両での採用が多い
4,820 mm(先頭車乗務員室直後は 4,780
mm)としている。側面においては側窓上部のラインカラーは省略されている。
他番台区分とは異なり、前頭部の衝撃吸収構造は採用せず、通常の前面強化構造としており、先頭車の向かって左前面に非常用扉を設置し、非常用梯子(補助腰掛と一体形)を設置する。前照灯は窓上のHID式ではなく、窓下配置のシールドビーム灯とした。列車番号表示器については非常用扉部に設置している。
制御装置をはじめとした基本的な走行機器類は0番台・1000番台と同一である。ただし、本番台区分の補助電源装置は製造メーカーが東洋電機製造製とされ、SC91形とされた
(電源容量260kVA)
。空気圧縮機はモハE232形各車に搭載され、SIV装置はモハE232形2000番台と2400番台に搭載されており、モハE233形2000番台には予備のパンタグラフを搭載している。
保安装置はATC-10型(東京地下鉄呼称:新CS-ATC)とATS-SN装置の2種類を搭載する。車両性能は乗り入れ協定から起動加速度
3.3 km/h/s 、減速度 4.7 km/h/s
と高めに確保した。また、7号車にあたるサハE233形2200番台には千代田線用の誘導無線送受信機ならびに妻面・床下に誘導無線アンテナを設置する。
車内内装については0番台・1000番台に準拠したものであり、座席表地は青色としている。車椅子スペースについては千代田線車両に合わせた2号車と9号車(先頭車の隣の中間車)へ設置している。特に女性専用車両となる1号車は荷棚とつり革の高さを低くしている。また、ドア上部に設置される液晶ディスプレイは他番台(3000番台を除く)とは異なり、2基ではなく1基のみの設置(案内表示器のみ)となっているほか、ドアエンジンは0番台や1000番台のスクリュー軸駆動式ではなく、3000番台・5000番台と同様のリニアモーター駆動式を採用している。運用区間に対応する自動放送装置を搭載している。
運用範囲は取手駅
- 綾瀬駅 -
代々木上原駅間の常磐線・千代田線内のみで、小田急電鉄には入線しない。
2000番台で運用される列車は千代田線内も含めすべて各駅停車で運行されているが、常磐快速線の列車とは異なり、「各駅停車」の種別表示を行う。
編成表
・電動車の組成位置は203系・207系900番台・209系1000番台と同一である。
![]() 正面・行先表示器 表示の例 |
![]() 種別・行先表示器 表示の例 |
![]() 車内全景 |
![]() LCD式車内案内表示器 1000番台と同一サイズの液晶だが、表示内容のデザインが異なる。 |
![]() JR線内での表示例 |
![]() 千代田線内での表示例 |
3000番台
東海道線
東海道本線で2008年3月10日から営業運転を開始した。
国府津車両センター向け車両
JR東日本では、2007年度から鎌倉車両センター配置で、横須賀線・総武快速線で運用されているE217系のVVVFインバータ装置などの機器類更新工事を開始した。更新工事の施工に際して、鎌倉車両センターに配置されている予備編成が不足することから、2006年(平成18年)に東海道本線・伊東線で運用していた113系を置き換えるために国府津車両センターに転出したE217系基本10両+付属5両編成1本を再度鎌倉車両センターに配置することとなったが、その補充分として製造されたのが本系列の近郊タイプとなる3000番台である。
2007年(平成19年)に東急車輛製造で基本10両+付属5両1本が落成し国府津車両センターに配属、同年11月27日から28日にかけて試運転が実施された。当初は2008年(平成20年)3月7日より営業運転を行う予定だったが、同日に人身事故が発生したため延期となり、3月10日から東海道本線で営業運転を開始した。
その後、2010年(平成22年)2月に第2編成としてE02編成+E52編成が落成した。この第2編成は2010年3月13日のダイヤ改正における横須賀線武蔵小杉駅開業に伴って同線の増発が行われることとなり、東海道線で運用してきたE217系1編成(基本10両+付属5両)を再度横須賀線に転用するための捻出用として製造された。
田町車両センター向け車両
2011年度(9月以降落成・NT1編成とNT51編成 -
)からは東海道本線、宇都宮線(東北本線)・高崎線系統で運用している211系の後継車種として田町車両センターにも配置が開始されており、先に落成していた国府津車両センター向けの車両から編成形態が一部変更されている[33][34]
。これは基本編成の6号車にもトイレ付き車両を連結するためで、新たにモハE232形3800番台が連結された。車内の車端部には一般洋式のトイレが設置され、反対側には枕木方向に2人掛け座席が設置されている。
従来の国府津車両センター向け車両では、6号車に補助電源装置(SIV)搭載のモハE232形3000番台を連結していたが、田町車両センター向け車両の6号車には汚物処理装置を搭載したため、SIVの搭載ができなくなり、国府津車両センター向け車両と比べ一部の電動車(モハ)の連結位置が変更されている。また、モハE232形3200番台は非連結とされた。なお、付属編成については特に編成の変更はされていない。このほか、基本編成
+
付属編成の併結運転時に、車両間からの転落事故を防止するために10号車のクハE233形3000番台には転落防止放送装置を設置した。
基本的には国府津車両センター車両の続番となっているが、編成内で車両番号を統一するため、モハE232形3800番台は3801・3802号車が欠番となっている。この田町車両センター向け車両は2011年11月12日から営業運転が開始されている[33]。2012年(平成24年)4月までに基本・付属編成とも14編成(210両)が投入された。今後、田町車両センター所属の211系は同年5月末までに全て置き換えられる予定となっている。
田町車両センター向けの車両は新津車両製作所で製造している{グリーン車は東急車輛製造(現・総合車両製作所)製}。これらの車両は2014年度に開業が予定されている東北縦貫線開業に向けて導入を進めているもので、東北縦貫線開業までに、田町車両センター投入分のほか、さらに17編成程度が高崎車両センターに投入される予定で、これにより田町車両センター・高崎車両センター所属の211系が置き換えられる予定である。なお、これらの3000番台は最終的に基本編成が31編成、付属編成は30編成が製造される予定となっている。
![]() 田町車両センター所属 NT2編成 クハE232-3004の移動禁止表示器 (2011年12月10日 戸塚駅) |
![]() 6号車に増設された一般トイレ |
![]() 6号車のトイレ部分の外観(モハE232-3808) |
仕様
車体の帯色はE231系近郊タイプと同一の「湘南色」であり、編成形態もE231系近郊タイプに準じたもので、基本編成となる10両編成と付属編成となる5両編成で構成される。基本編成の4・5号車には2階建てグリーン車が連結されている。普通車の客室設備については基本的に通勤タイプに準じた仕様である。
普通車の座席はロングシートが基本であるが、基本編成両端の2両(1・2・9・10号車)と付属編成の前橋側2両(14・15号車)はセミクロスシートを配置している。車椅子スペースは各先頭車に配置しているほか、ロングシートの先頭車(11号車)においてはすべての荷棚とつり革を50mm下げた優先席と同仕様のものとした。
トイレ設備は10両編成の両端先頭車(1・10号車)と付属編成の熱海側先頭車(11号車)の連結面側に電動車椅子対応の大型トイレ(真空吸引式洋式)を設置した(田町車両センター向けは6号車にも一般用トイレを設置)。出入口の開口幅はE231系より広い
850 mm
だが、E531系のような変則的なドア配置にはしていない。車内案内表示器は通勤形と異なり、LEDによる2段式の文字スクロール表示式をドア上部に設置している。
ドアエンジンはE233系としては初めてのリニアモーター駆動式となり、さらに0番台同様に半自動機能と3/4閉機能を有する。
グリーン車
近郊仕様となる3000番台では2階建てグリーン車を2両連結する。設計自体はE231系やE531系で運用されている車両に準じたものである。
車両は両端部が平屋構造となり、車体中央部が2階建て構造となっている。座席はすべて回転式リクライニングシートを配置している。座席は平屋部と1階部が赤紫系色、2階部が青系色となっている。また網棚は平屋席のみに設置されている。その他グリーン車Suicaシステムに対応させるため各座席の天井部にはSuica(相互利用ができるICカードを含む)をタッチするための装置(R/W〈リーダ/ライタ〉)が取り付けられ、各座席のテーブルにはSuicaシステムの利用方法の案内ステッカーが貼られている。客用ドアの室内側はステンレス無塗装仕上げとし、ドアガラスは単板ガラスを接着方式で固定するものである。
サロE233形3000番台には熱海側のデッキに洋式トイレと洗面所を備え、サロE232形3000番台の東京側のデッキには乗務員室と業務用室(グリーンアテンダントの準備室)を設置する。また業務用室には車内販売に対応させるため冷蔵庫やコーヒーメーカーなどが設置されている。これらの車両の冷房装置は出力
23.3 kW (20,000 kcal/h)
のAU729形を2台を搭載する。
東海道本線で女性のグリーンアテンダントへの暴行事件が多発したため乗降口(デッキ)と乗務員室・業務用室前に防犯カメラが設置された。
![]() サロE232-3005 |
![]() サロE233-3005 |
![]() グリーン車の1階の車内 |
![]() グリーン車の2階の車内 |
![]() グリーン車の平屋部分の車内 |
走行機器
国府津車両センター向け車両のVVVFインバータ装置は、先に落成していた0番台・1000番台に採用された三菱電機製のSC85形系列とは異なり、本番台には日立製作所製のSC90形が採用されている。MT比は基本編成が
6M4T 、付属編成が 2M3T
であり、基本編成は同様に運用されるE231系近郊タイプよりも電動車の両数が2両多くなっているが、起動加速度はE231系に合わせた 2.3 km/h/s
に設定されている。
田町車両センター向け車両では新規に開発したSC98形が採用されており、SC90形よりも小形軽量化および信頼性の向上が図られている。また、E231系と本系列はシステムが異なるが、TIMSにはE231系と併結した際に相互のインタフェースを図る併結読み替え機能が追加されている。
台車はE233系では初めて普通車を含む全車両にヨーダンパが設置された。保安装置はE231系近郊タイプと同様にATS-P形と東海旅客鉄道(JR東海)エリアへの入線に対応する速度照査機能付ATS-SN形を搭載する。
編成構成
国府津車両センター向け車両
田町車両センター向け車両
・CPはモハE232形各車とサハE233形に搭載。
・SIVはモハE232形3000番台、3400番台、3600番台に搭載。
・モハE233形3000番台とモハE233形3600番台には予備のパンタグラフを搭載。
その他
E231系などとは異なり、本番台区分では普通列車でも種別表示を行う。普通の背景色は緑色、快速「アクティー」はオレンジ色、通勤快速は紫色である。また、駅名対照表がE231系近郊タイプと共通しているため、湘南新宿ライン(普通・快速・特別快速)、宇都宮線(普通・快速ラビット・通勤快速)、高崎線(普通・快速アーバン・通勤快速)、両毛線、信越線の行先表示も入っている。
なお、2012年1月時点では国府津車両センター所属車はE217系と、田町車両センター所属車は211系と共通運用となっており、運用も東海道本線東京
- 熱海間、伊東線熱海 -
伊東間に限定されている。そのため、JR東海エリア(東海道本線の熱海駅以西および御殿場線)や湘南新宿ラインでの運用はない。国府津車両センター所属車は運転室のモニタ装置筐体に『この車両は東京⇔熱海(来宮)間限定運用です』と表記されている。また、E217系と同様に予備編成を持たないため、検査などにより編成に不足が生じた際にはE231系が代走する。
前面のLED式表示器は、従来の近郊タイプ車両では一部の例外を除いて種別や路線名のみの表示であったが、本番台では従来の通勤タイプと同様に行先表示も行い、他の番台と同様に種別・行先と種別・路線名を交互表示している。
2009年4月中旬から2010年3月上旬まで、E217系とともに基本編成1号車・付属編成15号車前面に「東海道線
全通120周年 新橋 - 神戸間 1889.2.1」と表記されたヘッドマークが装着されていた。
![]() 運転台モニタ装置に貼られた、限定運用の表記 |
![]() 側面の種別・行き先表示装置 |
![]() ドア上の案内表示装置は、他番台と異なりLED式となっている。 |
![]() 車内の座席 (セミクロス) |
![]() 車内の座席 (ロング) |
![]() グリーン車の客用ドアの室内側はステンレス無塗装仕上げである。 |
5000番台
京葉・外房・内房線
京葉線(京葉線車両が乗り入れる外房線・内房線の一部区間、東金線の全区間、西船橋駅 -
南船橋駅間を含む)で使用していた201系、205系、209系500番台の置き換え用として、2010年7月1日から営業運転を開始した。
京葉線(京葉線車両が乗り入れる外房線・内房線の一部区間、東金線の全区間、西船橋駅 -
南船橋駅間を含む)向けの車両で、番台区分は5000番台となり、京葉車両センターに配置されている。本番台区分の投入により、京葉線で運用されていた201系、205系、209系500番台を置き換えた。
当初の計画では10両固定編成21本(210両)、6両+4両分割編成4本(40両)の計250両が投入される予定であったが、最終的に落成した編成の内訳は10両固定編成20本(200両)、6両+4両分割編成4本(40両)計240両と、10両固定編成が1本(10両)少なくなっている。本番台区分は全車両が新津車両製作所製となっている。なお、E331系は置き換え対象に入っていない。
それまでの車両を基本としているが、京葉線のラインカラーであるワインレッドの帯を配置し、205系で試験導入された移動禁止システムを車両新製時に設置した。同線で運用している201・205系に合わせて東京方先頭車を1号車とし、蘇我方先頭車を10号車としている。また、同線の201系の置き換えも行うことから10両固定編成のほかに6両+4両分割編成も投入した
。なお、6両+4両分割編成においては東京方の6両編成は1 - 6号車、4両編成は7 -
10号車として、6・7号車間の先頭車には電気連結器を装備する。
客室内装は1000番台や2000番台に準拠したものであり、座席表地は青系色を採用した。ドアエンジンには3000番台同様にリニアモーター駆動式ドアエンジンを使用する。車椅子スペースは10両固定編成の両先頭車と分割編成の10両組成時の両端先頭車に設置する(6・7号車先頭車は非設置)。また、編成中の両端1号車と10号車ではすべての荷棚とつり革高さを優先席と同様の高さとしている。「3/4閉機能」スイッチが搭載されしており、外房線・内房線・東金線で長時間の停車となる際に使用する。
本番台区分においても車内案内表示には17インチワイド液晶ディスプレイによる案内表示を行うが、新たにモバイルWiMAX(高速無線通信)を採用し、映像広告・ニュース・天気予報などの放送を配信可能としている[44]
。
制御装置、補助電源装置・台車などの走行機器類は0番台とほぼ同様であり、起動加速度は 2.5 km/h/s
に設定されている。1000番台と同じく10両固定編成のサハE233-5500番台には床下に非常用ハシゴを装備する。
2010年3月10日に最初の編成が配給輸送され、2010年3月29日に京葉車両センターで報道公開が実施された。
営業運転は同年7月1日、新習志野15時27分発下り蘇我行き臨時列車から開始した。同時に新習志野駅で出発式典も開催された。
編成構成
![]() 車内 |
![]() 車内LCD案内表示器 デザインは2000番台で新たに採用されたものを踏襲している |
番台区分未公表
2013年度より埼京線・川越線に、2014年度より横浜線にも当系列を投入すると発表されている。いずれも埼京線・川越線、横浜線で使用している205系の置き換え用として製造され、埼京線・川越線用は31編成310両、横浜線用は28編成224両が投入される予定。
本系列1,938両の導入によって201系754両・203系170両・205系170両・207系900番台10両・209系延べ870両(→実際には830両)がそれぞれ直接置き換えられる。内訳は10両固定編成163本(1,630両/0番台420両・1000番台830両・2000番台180両・5000番台200両)と6+4両編成19本(190両/0番台150両・5000番台40両)および青梅線・五日市線区間運用の6両編成13本(78両)と4両編成10本(40両)となっている。
2011年9月時点では、0番台688両・1000番台830両・2000番台180両・3000番台30両(国府津車両センター投入分)・5000番台240両の計1,968両が在籍しているが、これに今後投入予定の3000番台460両(田町・高崎車両センター投入分、既に落成している編成も含む)・埼京線・川越線用310両・横浜線用224両を加えた場合、在籍数は2,962両となり、E231系を上回ってJRグループで同一系列の最多配置両数となる見込みである。
埼京線・川越線、横浜線に投入予定の車両では車内照明を蛍光灯からLED照明とすることで電力消費量の低減を図る。
MTR
(Mahora-Transportation-Railway) 麻帆良学園都市鉄道
MTRでは東日本旅客鉄道株式会社(以下:JR東日本)で製造・営業運転を行なっているE233系を、動力系統などの変更を麻帆良学園都市重工業鉄道車両開発部で行われ、運用されている。
コンセプトなどは全てJR東日本と同じである。
なおJR東日本で使用されているE233系より異なる点が多く、一番の相違点は軌間の違いである。MTRでは1,067mmと1,435mmの二つの軌間を使用しているため、M233系は2種類の軌間の車両がある。
最高速度も1,067mmで160km・1,435mmで180kmになっており、JRより高速化されている。
仕様
車体構造
車体構造は基本的にJR東日本のE231系やE531系などと同様の軽量ステンレス製車体であるが、本系列では2005年に発生したJR西日本福知山線脱線事故を踏まえ、新たに側面衝突事故時における安全対策を強化している。また、MTRでは高速運転対応のため、車体強度がJR東日本E233系より強化されている。
側面衝突事故対策としては、台枠の側面梁部材を2種類の部材から厚みのある部材へ統一、側構体では戸袋部分の強度向上のために出入口柱部材を厚みのあるものにし、合わせて補強板を追加している。屋根構体では屋根垂木(たるき)材(側面方向に屋根を支えるアーチ材)の板厚増加と垂木部材の本数を追加(JR東日本E231系の先頭車43本から55本へ、中間車45本から60本へ)している。
また、従来は台枠、側構体2面、妻構体2面、屋根構体の六面体を組み上げた際、各構体面に配置される骨組み部材位置はバラバラであり、骨組み部材が一致した構造ではなかった。しかし、本系列では組み立て後に各構体面間の骨組み部材位置を一致させることで、車体の骨組みがリング状となる「リング構造」を採用した。構造上、空調装置取り付け部を除き、リング構造は各車13か所設けられた。合わせて各構体の接合部分では構体間の結合部品の大形化や溶接強度の向上などを実施している。
結果として、JR東日本E231系と比較した静止強度は側面強度が約20%、台枠および屋根強度が約40%、走行中の騒音が約30%向上している。
前頭部は踏切事故などにおける安全対策から、E217系以降の近郊形で採用した衝撃吸収構造を通勤形にも取り入れた。前部には衝撃吸収用のアルミハニカム材を配置し、構体部には「つぶれること」で衝撃を吸収する「クラッシャブルゾーン」と「強固な構造」で前部を保護する「サバイバルゾーン」を設けている。これにより、大型トラックなどと衝突した場合にも、乗務員と乗客への安全性が向上した。
車体幅については混雑緩和のため、2,950
mm 拡幅車体を採用している(500番台を除く)ほか、床面高さを 1,130
mm(M531系と同じ)としてE231系よりもさらにホームとの段差を減少させた。普通車の客用ドア配置はすべて片側4か所である。
前照灯はHID灯とし、尾灯とともに窓上に設置した(500番台を除く。同車は通常の前面強化構造で、前照灯は窓下配置のシールドビーム式である)。
本系列では製造当初より車外スピーカーが設置された。これはE531系で採用されたものと同一であり、東洋メディアリンクス製の発車メロディも鳴る仕組みになっている。これにより、発車メロディなどを導入していない駅でメロディを流すことが可能となった。メロディ終了後には「扉が閉まります。ご注意下さい」の乗降促進放送が流れる(500番台では「ドアが閉まります。ご注意下さい」になっている)。
行先表示器はすべてフルカラーLED式を採用した。車体側面の表示器は2段表示も可能で、始発駅では停車駅をスクロールで下段に表示させ、車体側面の表示器は2段表示も可能で、始発駅では停車駅をスクロールで下段に表示させ、途中駅では次の停車駅を下段に表示させる。また普通列車(各駅停車)・快速なども、車体側面表示器で種別名を表示する。
普通(各駅停車)表示時の背景色は麻帆良学園都市鉄道のイメージカラーのアクア。表示は種別表示・行き先を上段、下段を次の停車駅・直通路線の案内を表示し、誤乗防止を促している。
![]() フルカラーLED式を採用(500番台) |
![]() 車体側面の表示器 (500番台) |
![]() 車外スピーカー (0番台) |
![]() ドアスイッチ (0番台) |
乗務員室
衝撃吸収構造の採用のため、乗務員室内はスペースが広く確保されている。運転台筐体や運転士用の座席をJR東日本のE231通勤タイプよりも 185
mm
高くした高床構造を採用し、前方視認性の向上を図っている(500番台は通常の広さで、高床構造ではない)。計器盤は計器類・表示灯を廃し、これらを3枚の液晶モニターに表示するグラスコックピット構造である。主幹制御器は左手操作式のワンハンドルマスコンである。
前面ガラスのワイパーは常用の2本式に加えて補助ワイパーを設置し、故障時には切り換えることで補助ワイパーを使用する。
乗務員室背面仕切部は運転席背後を「非常救出口」とし、中央に遮光幕付きの大窓、右端に仕切扉窓を設置する。
運転席(0番台)
車内内装・設備
客室内装はユニバーサルデザインの採用やバリアフリーの向上、快適性の向上を目指したものとした。基本的な構成はJr東日本のE531系をベースとしたもので、車内はモダンで暖かみのあるカラーデザインとした。
内装の艤装工法についてはJR東日本のE231系やE531系までの艤装方法とは異なり、メーカーを問わずパネル式に統一された。ただし、川崎重工業製 JR東日本E231系やE531系までの車両で見られたパネルを止める天井部のビスは、本系列では見えない工法になっている。
内装のカラーリングは白色をベースカラーにし、床敷物は茶色系の砂目柄入りとした。座席モケットの色柄は路線によって異なるものである。座席構造はJR東日本209系以来の片持ち式バケット構造であるが、1人あたりの座席幅がJR東日本E531系と同一の
460 mm(201系は約 430 mm、209系は約 450
mm)に拡幅され、座席自体も座布団の厚みをアップさせたほか、クッション材にSバネの入った柔らかいものに改良された。
ドア
客用ドアの客室側は車両間の貫通扉を含めて、従来のJR東日本の通勤・近郊形電車の標準であったステンレス無地から、白色化粧板仕上げとされた。客用ドアの窓ガラスは結露対策として四隅が角ばった複層構造を採用した。このドアの戸先部と出入口部の床面には黄色の警戒色を配し、目立たせている。このほか、ドアの開閉に合わせてドアチャイムの鳴動とドア開閉表示灯の点滅機能を装備する。
ドアエンジンはJR東日本とは違い、スクリュー軸駆動式のみを使用している。各番台区分とも片側4扉のうち3扉を締め切ることができる「3/4閉機能」スイッチと、車内外のドアスイッチを乗客が操作することで開閉を行う「半自動機能」を設置している。
車両間の貫通扉は各車両の両端部の設置され、扉は傾斜式戸閉機構を採用した。
袖仕切り部や座席間の握り棒は使いやすさを向上させるため、通路側にカーブした形状をしており、立っている乗客や座っていた乗客が立ちやすいように配慮した形状とした。座席上部にある荷棚はアルミ製の板状のものに、つり革は黒色の二等辺三角形状のもので、これらはJR東日本E531系で初採用されていたものである。
窓
窓には特殊なポリカーボネート樹脂を採用している。従来の複層ガラスの表面に特殊ポリカーボネート樹脂製シートを貼り合わせたコンポジットタイプと比較して、飛び石などに強く、耐久性に優れ軽量であるとともに、部材使用量を約半分に抑え、単位面積当たりの質量を約3割軽量化することに成功した。また、車体側の開口部に窓材がはまり込むような形状とすることで、車体表面と窓との段差を極力小さくするようにしている。またUV・IRをカットする熱線吸収ガラスを使用し、カーテンの設置は省略している。窓ガラスは車端部は固定窓だが、各ドア間の大窓は非常時の換気を考慮して、下降窓と固定窓の組み合わせとなっている。
本系列の優先席部は一般席との区分を明確にするため、壁面をクリーム色に、床材を赤色格子模様とした。従来の車両と同じく座席表地を赤系の斜めストライプとし、つり革はオレンジ色品、握り棒については黄色のラバー仕上げとした。さらに優先席を含む両車端部の3人掛け座席部においては荷棚とつり革高さを
50 mm 低くしたものとした。また、各番台区分とも編成中の一部車両においては、すべての荷棚とつり革を優先席と同じ 50 mm
低くした仕様を採用した。
冷房装置は集中式のAU726形(グリーン車を除く)で、出力は 58.14 kW (50,000 kcal/h)
を各車両に搭載する。車内の臭気対策としてで空気清浄機を搭載しており、集塵機能と脱臭機能がある。なお、空気清浄機はJR・私鉄の多数の形式にも追加で搭載された。
車内表示器・アナウンス
車内の各客用ドア上部に17インチワイド液晶ディスプレイ(LCD・トレインチャンネル・VIS)2基・7人がけ座席の中央に枕木方向に2基の1両に22基設置されている。
新たにモバイルWiMAX(高速無線通信)を採用し、映像広告・ニュース・天気予報などの放送を配信可能としている。
自動放送は、各編成で異なり、大部分はJR東日本同様、三浦七緒子(日本語)とクリステル・チアリ(英語)が担当しており、急停車時に「急停車します。ご注意ください」と注意を喚起する放送もある。
セキュリティ対策
M233系はすべての乗降口と運転室出入口に防犯カメラを設置し、乗務員室のモニター上で監視できるシステムが備えられた。これは乗降口に備え付けられている非常用ドアコックがいたずらで操作され、その安全確認のためしばしば遅延をきたしていることや、電話室や喫煙ルームなど個室部分の増加とともにそれらの空間を悪用される恐れがあるため、防犯カメラによる抑止効果を図るためである。
さらにテロや痴漢・迷惑行為防止の面からも効果が期待されている。その後、防犯カメラはJR東日本の新幹線にも普及した。
その他の設備
この系統はすべて編成で便所が設置されており、洋式便所に統一され、オストメイト対応トイレが設置された。またすべてのトイレにおむつ交換台が設置されている。
車内は全席禁煙とし、強制排煙装置やJR東海の小牧研究施設が開発した光触媒脱臭装置を備えた喫煙ルーム一部の編成は設置している。。駅自動放送でも本系列で運転される列車は全席禁煙である旨と喫煙ルームが何号車に設置されているかがアナウンスされる。
![]() 車内全景 (0番台) |
![]() 車内優先席付近 |
![]() 車内の座席 (ロング 7人がけ) |
![]() 優先席 (3人がけ) |
![]() 車内の座席 (セミクロス) |
![]() 扉(0番台) |
![]() 車内案内LCD (0番台) |
![]() 開閉時に点滅する ドアランプ(0番台) |
![]() 車椅子スペース |
![]() 増設された一般トイレ |
![]() トイレ部分の外観(モハM232-3808) |
![]() 枕木方向に設置された車内案内LCD |
![]() 喫煙所 |
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走行機器など
車両の性能はMTRで使用されている車両全てで採用し初めている二重化設計思想(故障や事故などに備えて同一機器を2基以上搭載(パンタグラフ・空気圧縮機
(CP) ・MT比を上げることでの主回路機器の個数増など)したり、二重化(モニタ装置の伝送・演算部や保安装置・補助電源装置 (SIV)
など)を施し、万一片方が故障しても自力走行ができるように)を採用している。(冗長化)
本系列においてもJR東日本E231系で採用した情報制御装置「TIMS」を採用しているが、システムは伝送速度の向上(2.5
Mbps → 10
Mbps)や二重系化を図ったものへと改良している。
主制御器は64ビットマイコンとIGBT素子を使用した2レベルVVVFインバータ制御方式である。装置の形式はSC98形で日立製先所製であり、質量は828kgとなっている。電動機制御は1C4M2群構成である。主電動機は出力140kWのMT75形を採用した。歯車比はJR東日本E531系と同一の
1:6.06 である。
起動加速度は 2.3 km/h/s 、2.5 km/h/s 、3.0 km/h/s 、 3.3 km/h/s 、4.0
km/h/sが選択可能で、それぞれの運用路線に応じて設定される。
補助電源装置はIGBT素子を使用した静止形インバータ (SIV)
とし、形式はSC86となっており(東芝製)、質量は1545kg、出力電圧は三相交流 440 V 、電源容量は 260 kVA と大容量を誇る
(500番台を除く)
。このSIVは制御回路等を2台有する「待機2重系」のシステムを採用しており、片方の系統に故障が発生した場合、もう片方の系統が機能することで冗長化が図られるものである。
空気圧縮機
(CP)
はJR東日本E531系で新規開発されたスクリュー式のMH3124-C1600SN3形式を採用している。集電装置はシングルアーム式のPS33D形パンタグラフであるが、常時使用しているパンタグラフの他に、編成で1台は予備のパンタグラフ(通常走行時は折りたたんだ状態)
を搭載している。万が一、常用のパンタグラフがすべて使用不能の場合にも1ユニットが使用できるようにされている。
ブレーキ制御は回生ブレーキ併用の電気指令式空気ブレーキで、常用ブレーキについてはTIMSを介した編成単位でのブレーキ制御を行うものである。このほか、直通予備ブレーキ、降雪時に使用する耐雪ブレーキ、勾配区間用の抑速ブレーキを有する。
台車は、制御車(クハ:Tc,
Tc')と付随車(サハ:T)がTR255形およびTR255A形、電動車(モハ:M、M')がDT71形を装着する。方式はJR東日本209系以来の軸梁式ボルスタレス構造である。最高速度が
200 km/hのため、全番台でヨーダンパを装着しており、軸バネオイルダンパを装備して縦方向の揺れであるピッチングを緩衝している。
また、軌間1,435mmの車両には最高速度のまま走行できるように空気バネによる車体傾斜装置(最大傾斜角1度)を採用している。
なお2012年5月現在 MTRで使用されている車両(通勤型)で車体傾斜装置を搭載しているのはM233系 軌間1,435mmの全番台のみ。2012年9月までに軌間1,435mmの車両すべてに取り付ける予定。軌間1,067 mmの車両に関しては、2013年5月までに取り付ける予定。
![]() DT71形動力台車(ヨーダンパつき) |
![]() TR255形付随台車(ヨーダンパつき) |
![]() 先頭車床下にある TIMS機器箱 (ATS制御装置内蔵) |
![]() 1000番台のSC85形VVVF主制御器 |
![]() 1000番台のSC86形SIV電源装置 |
番台区分
0番台
1000番台
列車番号
列車番号は5桁の数字と2文字2段の英字で表示する。左から2桁が始発駅番号、残り3桁が始発駅での運用番号、英字上段が車両基地の割り当て英字、英字下段が路線割り当て英字になる。他の鉄道会社より表示桁が多くなっている。(MM
= 麻帆良学園都市中央総合車両基地、TA = 高崎車両基地、KA = 川口電車区、AK = 秋葉原留置線)
0番台
3000番台
列車番号
列車番号は5桁の数字と2文字2段の英字で表示する。左から2桁が始発駅番号、残り3桁が始発駅での運用番号、英字上段が車両基地の割り当て英字、英字下段が路線割り当て英字になる。他の鉄道会社より表示桁が多くなっている。(MM
= 麻帆良学園都市中央総合車両基地、MU = 武蔵小杉神奈川総合車両基地、TO = 常盤台総合車両基地、UT = 宇都宮車両基地、SA = 柵川車両基地、MY
= 南横浜車両センター、MI = 三浦車両基地)
4000番台
列車番号
列車番号は5桁の数字と2文字2段の英字で表示する。左から2桁が始発駅番号、残り3桁が始発駅での運用番号、英字上段が車両基地の割り当て英字、英字下段が路線割り当て英字になる。他の鉄道会社より表示桁が多くなっている。(MM
= 麻帆良学園都市中央総合車両基地、MU = 武蔵小杉神奈川総合車両基地、TO = 常盤台総合車両基地、UT = 宇都宮車両基地、HK = 福島車両基地、SE
= 仙台総合車両基地、KO = 郡山車両基地)
5000番台
列車番号
列車番号は5桁の数字と2文字2段の英字で表示する。左から2桁が始発駅番号、残り3桁が始発駅での運用番号、英字上段が車両基地の割り当て英字、英字下段が路線割り当て英字になる。他の鉄道会社より表示桁が多くなっている。(MM
= 麻帆良学園都市中央総合車両基地、IS = 伊勢原車両基地、HO = 八王子車両基地、TA = 高崎車両基地、TK = 十日町電車区、NI
= 新潟車両基地)
5000番台
佐島線用
森戸線用
列車番号
列車番号は5桁の数字と2文字2段の英字で表示する。左から2桁が始発駅番号、残り3桁が始発駅での運用番号、英字上段が車両基地の割り当て英字、英字下段が路線割り当て英字になる。他の鉄道会社より表示桁が多くなっている。(MM
= 麻帆良学園都市中央総合車両基地、MU = 武蔵小杉神奈川総合車両基地、TO = 常盤台総合車両基地、UT = 宇都宮車両基地、SA = 柵川車両基地、MY
= 南横浜車両センター、MI = 三浦車両基地、YO = 横須賀車両基地、KN = 観音崎車両基地)
0番台
7000番台
秋葉線向けの車両で、番台区分は7000番台となり、麻帆良学園都市中央総合車両基地・草加電車区・武蔵小杉神奈川総合車両基地に配備されている。
落成した編成の内訳は10両固定編成5本(50両)、6両+4両分割編成2本(20両)、5両+5両分割編成2本(20両)、7両+3両分割編成2本(20両)の計110両になっている。
本番台区分は全車両が麻帆良学園都市重工業製となっている。
なお、10両固定編成のA103・104編成と7両編成のA201編成には2階建てグリーン車が2両(4・5号車)連結されている。
それまでの車両を基本としているが、秋葉線のラインカラーである黄色・アクア・黄色のツートーンカラー(アクアを黄色で挟む形)(■■)を使用。M205系で試験導入された移動禁止システムを車両新製時に設置した。同線で運用している201・205系に合わせて麻帆良学園都市中央方先頭車を1号車とし、武蔵小杉方先頭車を10号車としている。また、深夜運行を行うことから10両固定編成のほかに6両+4両分割編成、7両+3両分割編成、5両+5両分割編成も投入した。なお、分割編成においては麻帆良学園都市中央方の7両編成は1
- 7号車、6両編成は1 - 6号車、4両編成は7 - 10号車,
3両編成は8 - 10号車として、5両編成は(麻マホ)のA150・A151編成は1 - 5号車、(麻マホ)のA152・A153編成は6 - 10号車として、 すべての先頭車には電気連結器を装備する。
客室内装は1000番台や2000番台に準拠したものであり、座席表地は青系色を採用した。車椅子スペースは10両固定編成の両先頭車と分割編成の10両組成時の両端先頭車に設置している。
トイレは10両固定編成の両先頭車(車椅子スペースの隣)と6号車に設置、分割編成の3両編成の10号車、4両編成の10号車、5両編成の1号車・6号車・10号車、6両編成の1号車・6号車、7両編成の1号車・7号車に設置されている。
また秋葉線で使用されている車両には喫煙所が設置されている車両がおり、2階建てグリーン車の2連の車内に1ヶ所、10両固定編成の2号車・9号車、分割編成の3両編成の9号車、4両編成の9号車、5両編成の2号車・9号車、6両編成の2号車、7両編成の2号車に設置されている。
また、編成中の両端1号車と10号車ではすべての荷棚とつり革高さを優先席と同様の高さとしている。「3/4閉機能」スイッチが搭載されしており、深夜運行で長時間の停車となる際に使用する。
車内外にドアスイッチ設置しておりを乗客が操作することで開閉を行う「半自動機能」を有する。
本番台区分においても車内案内表示には17インチワイド液晶ディスプレイ2枚・17インチ液晶ディスプレイ2枚による案内表示を行うが、新たにモバイルWiMAX(高速無線通信)を採用し、映像広告・ニュース・天気予報などの放送を配信可能としている。
制御装置、補助電源装置・台車などの走行機器類は0番台とほぼ同様であり、起動加速度は 3.0 km/h/s に設定されている。10両固定編成のモハM233-5200番台には床下に非常用ハシゴを装備する。
編成表
固定編成 | 10号車 | 9号車 | 8号車 | 7号車 | 6号車 | 5号車 | 4号車 | 3号車 | 2号車 | 1号車 |
A101 | クハ M233-7001 (Tc) |
モハ M233-7201 (M) |
モハ M232-7201 (M') |
モハ M233-7001 (M) |
モハ M232-7001 (M') |
モハ M233-7301 (M) |
モハ M232-7301 (M') |
モハ M233-7401 (M) |
モハ M232-7401 (M') |
クハ M232-7001 (Tc) |
A102 | クハ M233-7002 (Tc) |
モハ M233-7202 (M) |
モハ M232-7202 (M') |
モハ M233-7002 (M) |
モハ M232-7002 (M') |
モハ M233-7302 (M) |
モハ M232-7302 (M') |
モハ M233-7402 (M) |
モハ M232-7402 (M') |
クハ M232-7002 (Tc) |
A103 | クモハ M233-7001 (M'Tc) |
モハ M233-7101 (M) |
モハ M232-7101 (M') |
モハ M233-7303 (M) |
モハ M232-7003 (M') |
サロ M233-7001 (T) |
サロ M232-7001 (T) |
モハ M233-7103 (M) |
モハ M232-7103 (M') |
クモハ M232-7001 (MTc) |
A104 | クモハ M233-7002 (M'Tc) |
モハ M233-7102 (M) |
モハ M232-7102 (M') |
モハ M233-7304 (M) |
モハ M232-7004 (M') |
サロ M233-7002 (T) |
サロ M232-7002 (T) |
モハ M233-7104 (M) |
モハ M232-7104 (M') |
クモハ M232-7002 (MTc) |
A105 | クハ M233-7005 (Tc) |
モハ M233-7205 (M) |
モハ M232-7205 (M') |
モハ M233-7005 (M) |
モハ M232-7005 (M') |
モハ M233-7305 (M) |
モハ M232-7305 (M') |
モハ M233-7405 (M) |
モハ M232-7405 (M') |
クハ M232-7005 (Tc) |
分割編成 | 10号車 | 9号車 | 8号車 | 7号車 | 6号車 | 5号車 | 4号車 | 3号車 | 2号車 | 1号車 |
A251 A201 |
クモハ M233-7003 (M'Tc) |
モハ M233-7601 (M) |
クモハ M232-7101 (MTc) |
クモハ M233-7101 (M'Tc) |
モハ M233-7306 (M) |
サロ M233-7003 (T) |
サロ M232-7003 (T) |
モハ M233-7105 (M) |
モハ M232-7105 (M') |
クモハ M232-7003 (MTc) |
A252 A202 |
クモハ M233-7004 (M'Tc) |
モハ M233-7602 (M) |
クモハ M232-7102 (MTc) |
クモハ M233-7102 (M'Tc) |
モハ M233-7006 (M') |
モハ M232-7307 (M) |
サハ M233-7001 (T) |
モハ M233-7106 (M) |
モハ M232-7106 (M') |
クモハ M232-7004 (MTc) |
分割編成 | 10号車 | 9号車 | 8号車 | 7号車 | 6号車 | 5号車 | 4号車 | 3号車 | 2号車 | 1号車 |
A151 A301 |
クモハ M233-7005 (M'Tc) |
モハ M233-7603 (M) |
モハ M232-7108 (M') |
クモハ M232-7103 (MTc) |
クモハ M233-7103 (M'Tc) |
モハ M232-7308 (M) |
サハ M233-7002 (T) |
モハ M233-7107 (M) |
モハ M232-7107 (M') |
クモハ M232-7005 (MTc) |
A152 A302 |
クモハ M233-7006 (M'Tc) |
モハ M233-7604 (M) |
モハ M232-7109 (M') |
クモハ M232-7104 (MTc) |
クモハ M233-7104 (M'Tc) |
モハ M232-7309 (M) |
サハ M233-7003 (T) |
モハ M233-7110 (M) |
モハ M232-7110 (M') |
クモハ M232-7006 (MTc) |
分割編成 | 10号車 | 9号車 | 8号車 | 7号車 | 6号車 | 5号車 | 4号車 | 3号車 | 2号車 | 1号車 |
A401 A351 |
クモハ M233-7007 (M'Tc) |
モハ M233-7605 (M) |
モハ M233-7111 (M) |
モハ M232-7111 (M') |
クモハ M232-7007 (MTc) |
クハ M233-7003 (Tc) |
モハ M233-7403 (M) |
モハ M232-7112 (M') |
モハ M233-7310 (M) |
クハ M232-7003 (Tc) |
A402 A352 |
クモハ M233-7008 (M'Tc) |
モハ M233-7606 (M) |
モハ M233-7114 (M) |
モハ M232-7114 (M') |
クモハ M232-7008 (MTc) |
クハ M233-7004 (Tc) |
モハ M233-7404 (M) |
モハ M232-7113 (M') |
モハ M233-7311 (M) |
クハ M232-7004 (Tc) |
列車番号
列車番号は5桁の数字と2文字2段の英字で表示する。左から2桁が始発駅番号、残り3桁が始発駅での運用番号、英字上段が車両基地の割り当て英字、英字下段が路線割り当て英字になる。他の鉄道会社より表示桁が多くなっている。(MM
= 麻帆良学園都市中央総合車両基地、MU = 武蔵小杉神奈川総合車両基地、SO = 草加電車区、AK = 秋葉原留置線、UE = 上野留置線、KI
= 北千住留置線、MS = 武蔵浦和留置線)
8000番台
秋葉線向けの車両で、番台区分は7000番台となり、麻帆良学園都市中央総合車両基地・草加電車区・武蔵小杉神奈川総合車両基地に配備されている。
落成した編成の内訳は10両固定編成5本(50両)、6両+4両分割編成2本(20両)、5両+5両分割編成2本(20両)、7両+3両分割編成2本(20両)の計110両になっている。
本番台区分は全車両が麻帆良学園都市重工業製となっている。
なお、10両固定編成のA103・104編成と7両編成のA201編成には2階建てグリーン車が2両(4・5号車)連結されている。
それまでの車両を基本としているが、秋葉線のラインカラーである黄色・アクア・黄色のツートーンカラー(アクアを黄色で挟む形)(■■)を使用。M205系で試験導入された移動禁止システムを車両新製時に設置した。同線で運用している201・205系に合わせて麻帆良学園都市中央方先頭車を1号車とし、武蔵小杉方先頭車を10号車としている。また、深夜運行を行うことから10両固定編成のほかに6両+4両分割編成、7両+3両分割編成、5両+5両分割編成も投入した。なお、分割編成においては麻帆良学園都市中央方の7両編成は1
- 7号車、6両編成は1 - 6号車、4両編成は7 - 10号車,
3両編成は8 - 10号車として、5両編成は(麻マホ)のA150・A151編成は1 - 5号車、(麻マホ)のA152・A153編成は6 - 10号車として、 すべての先頭車には電気連結器を装備する。
客室内装は1000番台や2000番台に準拠したものであり、座席表地は青系色を採用した。車椅子スペースは10両固定編成の両先頭車と分割編成の10両組成時の両端先頭車に設置している。
トイレは10両固定編成の両先頭車(車椅子スペースの隣)と6号車に設置、分割編成の3両編成の10号車、4両編成の10号車、5両編成の1号車・6号車・10号車、6両編成の1号車・6号車、7両編成の1号車・7号車に設置されている。
また秋葉線で使用されている車両には喫煙所が設置されている車両がおり、2階建てグリーン車の2連の車内に1ヶ所、10両固定編成の2号車・9号車、分割編成の3両編成の9号車、4両編成の9号車、5両編成の2号車・9号車、6両編成の2号車、7両編成の2号車に設置されている。
また、編成中の両端1号車と10号車ではすべての荷棚とつり革高さを優先席と同様の高さとしている。「3/4閉機能」スイッチが搭載されしており、深夜運行で長時間の停車となる際に使用する。
車内外にドアスイッチ設置しておりを乗客が操作することで開閉を行う「半自動機能」を有する。
本番台区分においても車内案内表示には17インチワイド液晶ディスプレイ2枚・17インチ液晶ディスプレイ2枚による案内表示を行うが、新たにモバイルWiMAX(高速無線通信)を採用し、映像広告・ニュース・天気予報などの放送を配信可能としている。
制御装置、補助電源装置・台車などの走行機器類は0番台とほぼ同様であり、起動加速度は 3.0 km/h/s に設定されている。10両固定編成のモハM233-5200番台には床下に非常用ハシゴを装備する。
列車番号
列車番号は5桁の数字と2文字2段の英字で表示する。左から2桁が始発駅番号、残り3桁が始発駅での運用番号、英字上段が車両基地の割り当て英字、英字下段が路線割り当て英字になる。他の鉄道会社より表示桁が多くなっている。(MM
= 麻帆良学園都市中央総合車両基地、MY = 南横浜車両センター、KU = 川崎浮島車両基地、HU = 藤沢車両基地、AK = 秋葉原留置線、UE
= 上野留置線)
0番台
0番台
0番台
0番台
15000番台
列車番号
列車番号は5桁の数字と2文字2段の英字で表示する。左から2桁が始発駅番号、残り3桁が始発駅での運用番号、英字上段が車両基地の割り当て英字、英字下段が路線割り当て英字になる。他の鉄道会社より表示桁が多くなっている。(MU
= 武蔵小杉神奈川総合車両基地、IS = 伊勢原車両基地、MY = 南横浜車両センター、OO = 大船車両基地)
0番台
0番台
18000番台
列車番号
列車番号は5桁の数字と2文字2段の英字で表示する。左から2桁が始発駅番号、残り3桁が始発駅での運用番号、英字上段が車両基地の割り当て英字、英字下段が路線割り当て英字になる。他の鉄道会社より表示桁が多くなっている。(MU
= 武蔵小杉神奈川総合車両基地、KU = 川崎浮島車両基地、KW = 川崎留置線)
0番台
0番台
0番台
0番台
0番台